文化
2026.10.11
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鎌倉
秋の長谷で、女性作家が愛した家の扉が開く - 吉屋信子記念館、10月・11月の週末に無料公開中
大正・昭和を代表する女性作家・吉屋信子が晩年を過ごした邸宅が、今年も秋の一般公開の季節を迎えた。近代数寄屋建築の名手・吉田五十八が設計した国の登録有形文化財を、毎週土日と月初に無料で見学できる。
江ノ電・由比ヶ浜駅から歩いて7分ほど、長谷の静かな路地の奥に、赤い築地塀がめぐる一軒の家がある。吉屋信子記念館——大正・昭和を駆け抜けた女性作家、吉屋信子(1896〜1973)が晩年を過ごした邸宅だ。信子は生前、この土地・建物を鎌倉市に寄贈することを望み、没後その遺志が実現。昭和49年(1974年)の開館以来、市民の生涯学習施設として親しまれてきた。
建物を設計したのは、近代数寄屋建築の第一人者として知られる吉田五十八。控えめな線の中に品格をたたえた数奇屋風の和風建築は、平成29年(2017年)に国の登録有形文化財として登録された。登録されたのは主屋と門および塀。普段は生涯学習施設として予約利用に供されているが、春と秋に限り一般公開が行われ、誰でも自由に敷地や建物の内部を見学することができる。
令和8年度の秋の一般公開は、10月1日から3日の3日間と11月1日から3日の3日間、そして10月と11月の毎週土曜日・日曜日が対象となる。開館時間は10時から16時まで(入館は15時45分まで)、入場は無料。書斎や寝室など、生前のままに保存された室内や直筆原稿・愛用品なども展示されており、作家が実際に生活した空間の空気を感じることができる。予約は不要だが、混雑時には入場制限が行われる場合がある。
紅葉が始まる前の静かな季節に、古都の一角でひっそりと息づく文学の記憶を訪ねてみてはいかがだろうか。由比ヶ浜や長谷寺の散策と組み合わせると、より充実した鎌倉の秋の一日となる。
住所神奈川県鎌倉市長谷1-3-6
アクセス江ノ電「由比ヶ浜駅」より徒歩7分/JR鎌倉駅から京浜急行バス、または江ノ電バスにて「長谷東町」下車徒歩2分
営業時間10:00〜16:00(入館は15:45まで)
定休日公開期間中は無休(月曜・祝日は通常閉館、公開日に該当する場合は開館)
