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年に一度の扉が開く - 円覚寺「宝物風入・国宝舎利殿特別公開」、10月31日から3日間
北条時宗書状や仏涅槃図など数百点の重要文化財が大方丈に並ぶ。鎌倉唯一の国宝建造物「舎利殿」へ間近に参る機会は、この3日間しかない。
鎌倉五山第二位に数えられる臨済宗の大本山・円覚寺で、毎年秋恒例の「宝物風入」が2026年10月31日(土)から11月2日(月)まで開かれる。宝物風入とは、寺が収蔵する文化財を虫干しにかけながら一般公開する行事で、その期間にしか見られない重要文化財がずらりと大方丈に並ぶ。北条時宗書状(重文)、仏涅槃図(重文)、跋陀婆羅像(重文)をはじめ、青磁香炉や十六羅漢図など、展示品の総数は数百点に及ぶ。
同じ期間、鎌倉で唯一の国宝建造物である「舎利殿」も特別公開される。舎利殿は、円覚寺を開いた無学祖元の塔所・正続院の昭堂にあたり、通常は一般の立ち入りが許されない修行道場の奥に位置する。15世紀頃の建立と推定される禅宗様(唐様)建築の最高峰とされ、サワラ木葺きの急勾配の屋根と四方に反り上がる軒線は、日本在来の和様建築とは一線を画す姿を見せる。殿内には、三代将軍・源実朝が宋から請来したとされる仏舎利が納められている。宝物風入の3日間は、正続院の門内に入り、その舎利殿の正面近くまでお参りすることができる。
拝観時間は各日9時頃から16時頃まで。最終日(11月2日)は15時30分頃に終了する。舎利殿の特別拝観料は無料で、総門での通常拝観料(大人500円、小中学生200円)のみで入ることができる。宝物の展示会場は大方丈と国宝舎利殿の一帯にまたがるため、境内をゆっくり歩きながら秋の鎌倉の空気とともに堪能したい。境内は北鎌倉駅の目前に総門が面しており、電車でのアクセスが容易だ。
年に正月三が日、ゴールデンウィーク、そして宝物風入の3回しか特別公開されない舎利殿を訪れるなら、秋が最も人出が多く境内の木々も色づき始める時季だ。紅葉の前哨戦として北鎌倉を訪ねる絶好のきっかけにもなる3日間、見逃せない行事といえる。

