観光
葉山で夕日を見る——富士山のシルエットが際立つ、サンセットの名所
相模湾に向かって西に開けた葉山の海岸線は、夕日の名所が連なる。なかでも神奈川県が選ぶ「かながわの景勝50選」に選ばれたスポットが複数あり、富士山・江の島・灯台が一画に収まる絶景は、一度見たら忘れられない。
葉山の海岸線は、相模湾に向かって大きく西に開けている。そのため日没の方角と海が重なり、夕日を正面から眺められるビーチや岬が多い。富士山・江の島・葉山灯台(裕次郎灯台)といった湘南を代表するランドマークが、茜色に染まる空と水平線の中に一緒に収まる景色は、葉山ならではの光景だ。神奈川県が選定する「かながわの景勝50選」にも、葉山の夕日スポットが複数選ばれており、その質の高さを物語っている。
**森戸海岸と森戸神社(森戸大明神)——最も有名なサンセットスポット**
葉山の夕日スポットとして最も広く知られるのが、森戸海岸と、その浜に面して鎮座する森戸神社(森戸大明神)だ。治承4年(1180年)に源頼朝によって創建された葉山の総鎮守で、神社裏手から眺める夕景は「森戸の夕照(もりとのせきしょう)」として「かながわの景勝50選」に選ばれている。沖合700メートルに浮かぶ小島・名島(菜島)に立つ赤い鳥居と、その左手に見える葉山灯台(裕次郎灯台)が夕陽に照らされて茜色に輝く光景は、何枚撮っても撮り足りない絵になる瞬間だ。晴れた日には富士山のシルエットも加わり、江の島まで一望できる。森戸海岸は葉山で最も広い砂浜を持ち、波が穏やかで遠浅なため、日没を待ちながらゆっくりと浜辺を歩くことができる。アクセスは、JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅」から京急バス「海岸回り葉山(一色)行き」に乗り、「森戸神社」バス停で下車すればすぐだ。
**真名瀬海岸——灯台・鳥居・富士山が一直線に並ぶ、葉山の顔**
森戸海岸の少し南に位置する真名瀬海岸は、こぢんまりとした砂浜と岩場が組み合わさった静かなビーチだ。海岸線上に立つと、葉山灯台(裕次郎灯台)と名島の赤い鳥居、そしてその背後に富士山が一直線に並んで見える構図が広がり、葉山を代表する富士山ビュースポットとして人気が高い。真っ白な真名瀬バス停の待合室が画面に加わると、葉山らしい映える一枚になる。夕日が加わる日没前後は、空と海が刻一刻とオレンジからピンク、そして深い紫へと変化していく様子が楽しめる。空気が澄んでいる冬の晴れた日は、富士山の輪郭もいっそうくっきりと浮かび上がる。バスは逗子駅・逗子・葉山駅から「海岸回り」系統に乗り「真名瀬」バス停で下車。
**長者ヶ崎——岬の高台から見渡す、相模湾の大パノラマ**
葉山の最南端、横須賀市との境に位置する長者ヶ崎は、高く切り立った岩が相模湾に細長く突き出た岬だ。「かながわの景勝50選」に選ばれており、高台にある駐車場や海岸からは、江の島・伊豆半島・富士山まで一望できる。葉山のほかのビーチに比べると知名度がやや低いぶん、混雑しにくいのも魅力だ。葉山町観光協会や葉山港のページによれば、夕暮れの美しさは「長者ヶ崎の夕照」として「かながわの景勝50選」にも選出されている。バスでのアクセスは、逗子駅・逗子・葉山駅から長井・横須賀市民病院方面行きに乗り「長者ヶ崎」バス停で下車すれば徒歩1分だ。駐車場も整備されているため、車でのアクセスも可能だが、週末や海水浴シーズンは混雑する。夕暮れ時に日没の30分ほど前に到着しておくと、マジックアワーから日没後のグラデーションまでゆっくりと楽しめる。


