暮らし
葉山への行き方——電車とバスを使う場合の現実的なルート
葉山町には鉄道の駅がない。だからこそ「どうやって行くのか」が最初の壁になる。JR・京急それぞれのルートと、目的地別のバス乗り場・所要時間をまとめた。
神奈川県の三浦半島の付け根に位置する葉山町は、御用邸や葉山マリーナを擁する由緒ある海辺の町だ。しかし、葉山町内には鉄道の駅が一つも存在しない。そのため、初めて訪れる人の多くが「どの駅で降りて、どのバスに乗ればいいのか」という疑問に直面する。答えはシンプルで、葉山の玄関口となる鉄道駅は2つ——JR横須賀線・湘南新宿ラインの「逗子駅」と、京浜急行逗子線の「逗子・葉山駅」だ。どちらの駅からも、葉山町内を走る京急バスに乗り換えて目的地に向かうのが基本のルートになる。
JR「逗子駅」から葉山方面に向かうバスは、東口を出てすぐのバスターミナルから発着する。森戸海岸・森戸神社を目指すなら3番乗り場から「逗12:葉山一色(海岸廻り)行き」に乗り、「森戸神社」バス停で下車——逗子駅からの所要時間はおよそ15分だ。さらに南下して一色海岸方面を目指す場合も、海岸回りの「逗11」「逗12」系統を利用する。神奈川県立近代美術館 葉山館の最寄りとなる「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」バス停までは約20分だ。一方、京急「逗子・葉山駅」南口の2番乗り場からも同じ系統のバスが出ており、森戸神社まで約15分、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」まで約18分でアクセスできる。どちらの駅を使うかは、乗り換えの都合や出発地によって変わるが、品川・横浜方面からは京急が直通で便利、東京の山手線沿線からはJR経由の逗子駅を使うパターンが多い。
バスの系統は複数あり、「海岸廻り」と「山手廻り」で経由地が異なる点に注意が必要だ。森戸海岸や一色海岸など海沿いのスポットを目指すなら「海岸回り(逗11・逗12系統)」を選ぶのが正解。山手回りの系統は内陸部を経由するため、行き先の表示をよく確認したい。なお、葉山町の人気スポットの多くはバス停のすぐそばに位置しているため、バスとの相性は非常に良い。葉山マリーナは「葉山マリーナ」バス停下車すぐ、神奈川県立近代美術館 葉山館は「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」バス停の目の前にある。観光の目的地が決まっていれば、事前に京急バスの時刻表を確認し、帰りの便も把握しておくと安心だ。ICカード(Suica・PASMO等)は利用できる。
車でのアクセスは横浜横須賀道路の逗子ICで降り、逗葉新道を通って渚橋交差点を左折するルートが一般的だが、週末や行楽シーズンは渋滞が発生しやすく、バスも遅延することがある。そのため、時間に余裕を持って行動することが葉山観光を快適にするための最大のポイントだ。また、帰りのバスも同様に混雑することがあるため、夕方の時間帯は早めにバス停に並ぶか、時間を調整して波を避けるのが現実的な対策となる。鉄道駅がないという一見不便な立地も、逆に言えば「渋滞が少ない生活圏」として葉山に暮らす人々に愛されてきた側面もある。訪れる前に交通手段を把握しておけば、葉山の豊かな海と自然を存分に楽しむことができる。


