文化
没後50年、詩情の銅版画をたどる——「銅版画家・駒井哲郎 掌上にひろがる星座のように」、神奈川県立近代美術館 葉山で11月15日まで
日本の版画史に足跡をのこした駒井哲郎の没後50年記念展。初期の油彩画や初公開となる童話『夢を追う子』の挿絵原画などを通して、初期から晩年までの軌跡をたどる。
神奈川県立近代美術館 葉山で、企画展「銅版画家・駒井哲郎 掌上にひろがる星座のように」が開かれている。会期は2026年9月12日から11月15日まで。日本の版画史に重要な足跡をのこした銅版画家・駒井哲郎(1920–1976)の没後50年を記念し、初期から晩年までの軌跡をたどる展覧会だ。
駒井は10代半ばで銅版画と出会い、東京美術学校(現・東京藝術大学)油画科で学んだ。1951年には《束の間の幻影》で第1回サンパウロ・ビエンナーレの在聖日本人賞を受賞。若い美術家や音楽家らによる「実験工房」の活動に参加し、1954年に渡仏。帰国後は晩年まで詩情あふれる作風で制作を重ねた。詩画集をはじめ、文学者らとの協働による仕事にも数多く携わっている。
本展は世田谷美術館の福原義春コレクションを主軸に、これまで紹介される機会の少なかった初期の油彩画や、初公開となる童話『夢を追う子』の挿絵原画などを展示する。駒井が影響を受けたオディロン・ルドンや長谷川潔、恩地孝四郎といった国内外の作家の作品に加え、銅原版や制作道具、写真も並び、多岐にわたる創作活動とその人間像に迫る。なお、一部の作品は10月18日までの展示となる。
開館時間は午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)で、月曜休館(10月12日は開館)。観覧料は一般1,200円、20歳未満・学生1,050円、65歳以上600円、高校生100円で、中学生以下は無料。10月11日(葉山館開館記念日)と11月3日(文化の日)は無料観覧日となる。JR逗子駅または京急逗子・葉山駅から京浜急行バス「逗11、12系統(海岸回り)」に乗り、「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」で下車する。

