グルメ
漁港の食堂で、朝獲れを食べる - 大磯で地魚と海鮮を味わう「めしや大磯港」
大磯町漁業協同組合が直営する港の食堂。確定したメニューはなく、その日に揚がった魚だけが食卓に並ぶ。
大磯港のすぐそば——港を目の前に望む場所に、大磯町漁業協同組合が直営する食堂「めしや大磯港」がある。2010年にオープンした、漁協が自ら経営する定食屋で、その日の朝に大磯の海で揚がった天然の地魚だけを使った料理を提供することにこだわっている。養殖も冷凍も使わない、という姿勢を貫くため、メニューは毎日変わる。今日どんな魚が食べられるかは、来てみるまでのお楽しみ、というのがこの店のスタイルだ。
昼の営業は定食のみで、刺身・焼き魚・煮付け・丼もの・天ぷらなど、その日の水揚げに応じてさまざまな調理法で提供される。相模湾では季節によって獲れる魚が大きく変わり、寒い時期にはブリやアジ、夏から秋にかけては生しらす・スズキ・サバの煮付けといった顔ぶれが並ぶ。運が良ければヤガラやイシナギ、イシガキダイのような珍しい魚に出会えることもある。ご飯・みそ汁はおかわり無料。夜は定食だけでなく一品料理も注文できる。当日のメニューはInstagram(@mesiyaoisoko)で発信されているので、訪れる前に確認しておくとよい。
食堂の規模はこじんまりとしており、4人席6卓とカウンター3席という構成。週末や連休には開店前から行列ができるほどの人気を誇り、魚がなくなり次第終了となることも少なくない。平日に早めに訪れるか、夜の予約席を活用するのが賢い選択だ。夜のコース予約は3日前までに電話で受け付けており、土・日・祝日は17時から2時間の設定となっている。支払いは現金のみで、店内は禁煙。シケの日は休業となるため、天候が荒れているときは来店前に確認したい。
JR大磯駅から徒歩約10〜15分、新湘南バイパス「茅ヶ崎海岸IC」からは車で約2kmの立地だ。港の敷地内には共用駐車場があるが、週末は混雑することも多い。大磯観光のなかで歴史的な邸園や照ヶ崎海岸と組み合わせ、昼食の一コマとして組み込むのが定番の楽しみ方。魚の香りと潮風が混ざる港の空気のなかで、水揚げされたばかりの魚を食べるというシンプルな体験が、この食堂の揺るぎない魅力だ。



