企業・店舗
映画祭を生んだ、逗子のシネマカフェ
クリエイターたちが集った一軒のカフェから、地域の文化は育っていった。
逗子海岸のほど近くにあるシネマカフェ「CINEMA AMIGO」は、逗子海岸映画祭が生まれるきっかけとなった場所として知られている。写真家の志津野雷氏や、このカフェを運営する長島源氏を中心に、クリエイターやアーティストの集まりである「CINEMA CARAVAN」が結成され、2009年から逗子海岸映画祭を企画・開催するようになった経緯がある。一軒のカフェに集ったクリエイターたちのゆるやかなつながりが、やがて全国的にも知られる野外映画祭へと育っていったという事実は、地域の小さな拠点が持つ可能性の大きさを物語っている。
映画祭の開催期間中には、この原点に光を当てる特別企画として「CINEMA AMIGO DAY」が開かれることもあり、著名な俳優がゲストとして参加するなど、カフェと映画祭との結びつきは今も大切に受け継がれている。派手な資本力に頼るのではなく、地域に根ざしたクリエイターたちの熱量とネットワークからイベントが育っていくという逗子のカルチャーのあり方は、湘南の他のエリアで新しい取り組みを始めようとする人々にとっても、ひとつの参考になる事例だといえるだろう。
CINEMA AMIGOは映画祭の期間だけでなく、普段は逗子の海を望む一軒のカフェとして地元の人々に日常的に利用されている。海を眺めながらコーヒーを飲む常連客の中から、新しいアイデアやつながりが生まれていくという光景は、この店が持つ本来の役割をよく表している。大きな資本ではなく、こうした小さな場の積み重ねから地域の文化が育っていくというあり方は、湘南の他の地域にとっても示唆に富む事例だ。
大きな資本ではなく、小さな場の積み重ねから地域の文化が育っていくというあり方は、湘南の他の地域にとっても示唆に富む事例だ。
CINEMA AMIGOは逗子海岸のすぐ近くに店を構えており、映画祭の時期以外に訪れても、海を眺めながらのんびり過ごすことができる。一杯のコーヒーから始まった小さなつながりが、地域全体を巻き込むイベントに育っていった過程を想像しながら訪れると、また違った味わいがある。
逗子海岸映画祭を紹介する「イベント」カテゴリの記事とあわせて読むことで、この一軒のカフェが果たした役割の大きさがより実感できる。
CINEMA AMIGOでは、映画祭以外の時期にも小規模な上映会やトークイベントが開かれることがあり、地域の文化拠点としての役割を担い続けている。

