グルメ
湘南オリーブと、二宮の農がひとつになる場所
町のアンテナショップで出会う、二宮産オリーブオイルとみかん。
二宮駅から徒歩5分ほど、町民センターの1階にあるアンテナショップ「にの屋」では、二宮産の野菜やみかん、オリーブ関連商品など、町の特産品が所狭しと並んでいる。中でもスタッフのイチオシとして紹介されているのが「湘南二宮オリーブオイル」だ。温暖な気候を生かして10年ほど前からオリーブの栽培を始めた地元の農場が先駆けとなり、一粒ずつ丁寧に手摘みされた実を、新鮮なうちに搾油してつくられている。数種類の品種をブレンドすることで、フルーティーな香りとスパイシーな風味を併せ持つ味わいに仕上げられており、オイルだけでなくオリーブ茶やパスタ、素麺といった関連商品も展開されている。
生産量で二宮町の農産物の第1位を誇る「湘南みかん」も、農家が自ら収穫したものを直接店頭に持ち込んで並べる形で販売されており、一年を通じてさまざまな品種のみかんに出会うことができる。にの屋は吾妻山への入り口にも近く、ハイキングの行き帰りに立ち寄る人の姿も多い。大きな商業施設があるわけではない二宮町において、こうした小さなアンテナショップが、町の農業の「今」をそのまま映し出す窓の役割を果たしている。
にの屋は吾妻山公園への入り口である役場口のすぐ近くにあるため、ハイキングの前後に立ち寄る利用者も多い。吾妻山公園は富士山と菜の花畑を一緒に望める眺望で知られており、二宮を訪れる観光客にとっては欠かせないスポットのひとつだ。にの屋で農家の顔が見える野菜やみかんを買い、吾妻山からの景色を眺めるという組み合わせは、二宮という町の魅力を短時間でぎゅっと体感できる、ちょっとしたモデルコースになっている。
小さなアンテナショップが、町の農業の「今」をそのまま映し出しているという事実は、二宮という町の規模感だからこそ実現できることなのかもしれない。訪れるたびに新しい発見がある場所だ。
にの屋がある二宮町民センターは二宮駅北口から徒歩5分ほどの距離にあり、駅からのアクセスのしやすさも人気の理由のひとつになっている。吾妻山公園への入り口にも近いため、ハイキングの前後に立ち寄る計画を立てるのもおすすめだ。
田中屋や落花生の歴史を紹介する記事とあわせて読むと、二宮という小さな町が持つ農業の厚みをより立体的に理解することができる。
オリーブオイルは瓶入りのものが中心で、贈答用のパッケージも用意されているため、帰省や出張のお土産としても選ばれている。
小さな町のアンテナショップが、こうして着実にファンを増やしていること自体が興味深い。


