観光
プールも交通公園も、辻堂の海辺は一日仕様
ジャンボプールから交通公園まで、家族で一日過ごせる県立公園。
藤沢市辻堂西海岸に広がる神奈川県立辻堂海浜公園は、複数の施設がひとつの敷地に集約された、湘南でも屈指の複合レジャー拠点である。夏の間だけ開かれる「ジャンボプール」は毎年多くの家族連れで賑わい、国道134号のトンネルの上に整備された「しょうなんの森」は、信号のないなだらかな道で海側へ出られる通路になっている。芝生広場ではピクニックを楽しむ人々の姿が絶えず、併設された交通公園には自転車の練習コースも整備されており、補助輪なしの自転車デビューの舞台としても地元では親しまれている場所だ。
駐車場は東西あわせて800台を超える規模だが、土日祝日や夏季は大変混雑するため、公園側も公共交通機関での来園を勧めているほどの人気ぶりを見せる。公園の前には海岸が広がり、夏には海水浴客も訪れて、それぞれのスタイルで海辺の時間を楽しんでいる。都市機能と自然が同居するこの公園は、辻堂という街の暮らしやすさそのものを体現している場所だといえるだろう。
公園の北側、辻堂駅周辺には個性的な飲食店も点在しており、海で遊んだ後に立ち寄れる店の選択肢も豊富だ。「しょうなんの森」は、近年、海辺にいる人が津波の際に避難できる高台としても整備された。駐車場は普通車で最初の1時間430円、以降30分ごとに220円がかかる仕組みになっており、混雑する時期にはあらかじめ周辺のコインパーキングも調べておくと安心だ。
辻堂海浜公園を歩いていると、遊びの場としての賑わいと、暮らしの中の静かな時間の両方が、同じ敷地の中で自然に共存していることに気づかされる。派手さはないが、だからこそ長く愛され続けているのだろう。
公園全体は入園自由で、プールなど一部有料施設を除けば、散策や芝生広場の利用に費用はかからない点も家族連れにはうれしいポイントだ。休日には家族連れだけでなく、犬の散歩やジョギングを楽しむ地元の人々の姿も多く見られ、観光と日常の暮らしが同じ空間の中で緩やかに重なり合っている。
辻堂エリアの企業・店舗の記事とあわせて読むと、公園を中心とした辻堂という街全体の暮らしの姿がより立体的に見えてくるはずだ。
夏以外の季節に訪れると、プールが閉まっている分だけ人出も落ち着き、芝生広場やしょうなんの森をゆっくり散策するのに適した穴場の時間帯になる。