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自転車で走った少年時代の街
サザンオールスターズのリーダーにとって、茅ヶ崎は今も原風景であり続ける。
サザンオールスターズのリーダーである桑田佳祐は、茅ヶ崎市の出身である。少年時代によく自転車で訪れていたという地元の商店街は、現在では「サザン通り」という愛称で呼ばれ、地元の人々の間で親しまれる存在になっている。かつて「茅ヶ崎海水浴場」と呼ばれていた海岸が、平成11年に「サザンビーチちがさき」へと改名されたことをはじめ、駅前の道が「雄三通り」や「サザン通り」と名付けられているなど、街のあちこちに彼と音楽文化の存在の痕跡が刻み込まれている。
2017年に公開されたドキュメンタリー映画では、桑田の中学時代の同級生であり、サザンオールスターズという名前の名付け親としても知られる音楽プロモーターが、人類学者や映画監督とともに、茅ヶ崎という土地と芸能・音楽文化との関係性を多角的に掘り下げている。加山雄三をはじめ、これまで数多くのミュージシャンや文化人を輩出してきたことから、この作品では茅ヶ崎が「芸能の地」として紹介されており、桑田佳祐という一人のアーティストの原風景が、そのまま地域全体の文化的な土壌と重なり合っていることがうかがえる。
茅ヶ崎からは桑田佳祐のほかにも、加山雄三をはじめとする数多くのミュージシャンや文化人が生まれ育っており、地元では「芸能の地」として紹介されることもある。海に近く、開放的な雰囲気を持つこの土地の風土が、こうした表現者たちの感性に少なからず影響を与えてきたのではないかとも言われている。桑田佳祐という一人のアーティストの原風景をたどることは、そのまま茅ヶ崎という土地の文化的な厚みをたどることにもつながっている。
一人のアーティストの原風景をたどることが、そのまま地域の文化的な厚みをたどることにつながる。茅ヶ崎という街は、そうした発見に満ちている。
サザン通りは茅ヶ崎駅から海に向かって伸びる通りのひとつで、地元の人々の生活動線としても今なお活躍している。少年時代の桑田佳祐が実際に自転車で走り抜けたであろう道を歩いてみると、楽曲の中の情景がより鮮明に感じられるかもしれない。
サザンオールスターズと茅ヶ崎の関係を紹介する記事、また茅ヶ崎ライブの記事とあわせて読むと、桑田佳祐という人物の輪郭がより鮮明になる。
サザン通り沿いには、地元で長く営業を続ける昔ながらの商店も点在しており、桑田佳祐が少年時代に見ていたであろう風景の名残を感じられる。
こうした小さな痕跡をたどることも、茅ヶ崎を歩く楽しみのひとつだ。

