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街全体がアートになる23日間——「逗子アートフェスティバル2026」、10月3日から開幕
14回目にして3年に一度の特別開催年。逗子在住の写真家・森山大道らが参加し、旧本多邸や池子の森など市内各所を舞台に、展示・音楽・市民参加プロジェクトが繰り広げられる。
秋の逗子が、街ごとアートに染まる季節がやってくる。「逗子アートフェスティバル 2026(ZAF2026)」が、2026年10月3日(土)から25日(日)までの23日間にわたって開催される。テーマは「はじまりの未来、はじまりの場。」——海と山に囲まれ、多様な文化や人々が交差するこの街で、市民有志の熱意から生まれたフェスティバルが14回目を迎える。
今年は3年に一度の特別開催年(トリエンナーレ)として、例年以上に豪華なラインナップが揃った。メイン会場となるのは、建築家・久米権九郎が設計した登録有形文化財「旧本多邸」。ノスタルジックな佇まいを持つこの歴史的建造物を核に、逗子文化プラザホール、池子の森自然公園、沼間地区など市内各所に会場が広がる。参加アーティストには逗子在住の写真家・森山大道や、鎌倉とロサンゼルスを拠点に活動するフランシス真悟らが名を連ねる。また、思想家・バックミンスター・フラーによる大型石版画絵本の特別展示なども予定され、多彩な表現が街を彩る。
入場料は基本的に無料(一部の展示、ライブ、ワークショップ等は有料)。会期前から市民参加型のまちづくりプロジェクト「ZAFまなびば」として、映像制作や朗読、能講座など学びのプログラムや、フェスティバルを支えるボランティア活動も展開されている。世代や立場を超えた多様な企画が、逗子というまちのあちこちで息づいている。
逗子アートフェスティバルは、単なるアートイベントにとどまらず「アートを通じた地域づくり」を掲げ、移住促進や持続可能なまちづくりへとつながることを目指している。古都鎌倉の隣町でありながら、独自の文化的土壌を育んできた逗子。その街全体を舞台に繰り広げられる23日間は、アートに詳しくない人でも気軽に参加できる入口が随所に用意されている。秋晴れの逗子を歩きながら、思いがけない出会いと対話を楽しんでみたい。