暮らし
2026.09.22 (更新 2026.09.25)
暮らし
平塚
軽トラが本を届ける——平塚市が県内初の小型移動図書館車を10月から運用開始
マイクロバスでは届けられなかった場所へ。平塚市が軽トラックをベースにした小型移動図書館車を新たに導入し、図書館アウトリーチの幅を広げる。
平塚市が2026年10月から、県内で初めて軽トラックをベースにした小型移動図書館車の運用を開始する。市の落合克宏市長が6月1日の記者会見でこの計画を発表し、同月5日開会の市議会定例会に531万6千円を盛り込んだ補正予算案を提出。図書館出前サービスを拡充する取り組みだ。
平塚市の移動図書館車は1982年(昭和57年)に運行を始めた。これまではマイクロバスを改造した車両を使ってきたが、大型車両を止めるスペースが必要なため、訪問先は学校などに限られていた。新たに導入する軽トラック型なら、放課後児童クラブや保育所など小規模施設への訪問希望にも対応できる。従来の車両が約2,000冊を積んでいたのに対し、新車両は訪問先の需要に見合った本を選んで積んでいく運用が想定されている。
利用目標は年間8,000人で、従来の年間約5,500人からの増加を目指す。市は「本を読むのが楽しくなるような、魅力的な車両で読書への興味関心を高める効果が期待できます」としている。放課後児童クラブや保育所などの施設からの訪問依頼への対応に加え、市内のイベントに参加するかたちで「図書館の出前」を届けることも視野に入れており、子どもから高齢者まで幅広い層に図書館サービスを広げる狙いがある。
図書館の出前サービスの形が広がっていくなかで、小型移動図書館車はその新たな担い手といえる。本への扉を、より多くの場所へ——平塚市のこの小さな一台が、まちの読書文化に新たな風を運ぶかもしれない。問い合わせは平塚市中央図書館まで。

