文化
「美しい海」というラテン語から生まれたクラブ名
1968年創部のサッカー部が、湘南9市11町のクラブへと育つまで。
Jリーグに加盟する湘南ベルマーレは、1968年に藤和不動産株式会社のサッカー部として産声を上げた。1993年に活動拠点を平塚市へ移すのに合わせてチーム名を「ベルマーレ平塚」と改称し、翌1994年にJリーグの正会員として加盟。そして2000年、ホームタウンを平塚から湘南地域の複数の市町へと拡大したことに伴い、現在の「湘南ベルマーレ」という名前に変わった。クラブ名は、湘南の美しい海をイメージして名付けられており、ラテン語で「美しい」を意味する「Bellum(ベラム)」と、「海」を意味する「Mare(マーレ)」というふたつの単語を組み合わせた造語になっている。
クラブのエンブレムには、湘南の白い砂浜と青い海が描かれ、攻撃を象徴する三又の鉾と、守備を象徴する盾が組み合わされることで、攻守のバランスの良さを表現しているという。1993年の平塚移転後は平塚市を拠点としてきたホームタウンは、2000年に湘南地域の市町へと広がり、現在では厚木市、伊勢原市、小田原市、鎌倉市、茅ヶ崎市、秦野市、平塚市、藤沢市、南足柄市と、大磯町、寒川町、二宮町、箱根町などの9市11町にまで拡大している。湘南地域全体を象徴する存在として、地元の企業や大学など数多くの組織が株主やパートナーという形でクラブを支え続けている。
株主には創部以来のつながりを持つフジタをはじめ、地元の企業や教育機関、湘南ベルマーレ持株会などが名を連ね、地域密着というクラブの性格を保ちながら、経営基盤の強化にも継続的に取り組んできた。学校法人産業能率大学のように、地元の教育機関が株主やオフィシャルクラブパートナーとしてクラブに関わり続けている例もあり、湘南ベルマーレは単なるサッカークラブという枠を超えて、地域全体で支える存在として根付いている。
地域の企業や教育機関がこれほど長期にわたってクラブを支え続けているという事実は、湘南ベルマーレが単なるスポーツチームを超えた存在であることを物語っている。
ホームスタジアムであるレモンガススタジアム平塚は、平塚市総合公園内にある。ホームゲームの開催日には、JR平塚駅北口の11番乗り場からキックオフの2時間前よりシャトルバスが随時運行され、所要時間は約7分だ。路線バスなら北口4番乗り場から乗車して「総合公園」で下車し、徒歩3分ほど。歩く場合もJR平塚駅西口から約25分で、駅前の商店街から続く歩道には、競技場までの道案内となるキングベルのタイルが埋め込まれている。小田急線伊勢原駅の南口からも、シャトルバスや路線バスで向かうことができる。
湘南ベルマーレの記事は、平塚エリアの七夕まつりや花火大会の記事ともあわせて読むと、平塚という街が持つ祭りとスポーツの文化がより立体的に見えてくる。
ホームゲームの日には、スタジアム周辺に多くの出店が並び、試合観戦だけでなく、地元グルメを楽しむ目的で訪れる人も少なくない。

